目と口 2021 3 6

 アメリカからのニュースでは、
新型コロナウイルス対策のマスク着用義務を解除する州があるという。
アメリカ人がマスク着用を嫌がる気持ちは、よくわかります。
 日本では、「目は口ほどに物を言う」というように、
会話において、相手の目を見るのは、重要です。
 だからこそ、サングラスをかけている人がいると、
日本人は、その人に対して不安感や警戒心を持つでしょう。
 それに対して、口の動きは気にしません。
そもそも、日本語というものは、あまり口を開けないで話す言語です。
 そういうわけで、会話の相手がマスクをしていても、
日本人としては、そんなに気になりません。
 さすがに、相手がマスクにサングラスをしていれば、
日本人は、強い警戒心を持つでしょう。
 一方、欧米人は、会話において、
相手の口の動きを注目すると聞いたことがあります。
 確かに、発音において、
英語は、日本語に比べて、大きく口を動かします。
 欧米人は、相手の口の動きから、
単語の音を補足しているかもしれません。
これは、一種の読唇術かもしれません。
 日本人にとって、英語には、
どうしても聞き取れない音があります。
 もしかすると、アメリカ人は、
口の動きを見て音を補っているかもしれません。
 そういうわけで、アメリカ人は、会話において、
相手の口が見えないのは、不安かもしれません。
 そう言えば、西部劇で、悪者は、
口を布で覆っていたかもしれません。
 一方、日本では、サングラスをかけている人は、
怪しい人と見られるかもしれません。
日本人は、真夏でもサングラスをしません。
 いずれにせよ、アメリカ人にとって、
マスクは、心理的な負担が大きいと言えるでしょう。

唾ミサイル 2020 8 1
 2020年7月31日の報道では、東京都において、
新型コロナウイルスの新規感染者の数が、
過去最多を記録したという。
 これに対しては、
多くの人が「なぜだ」という思いでしょう。
 今では、マスク着用や手洗い励行が徹底されているのに、
それでも、感染者の数が急増しているのは、なぜだ。
 実は、会話をしながら食事をすると、大量の唾が飛ぶのです。
ましてや、酒を飲みながらになると、
唾が「ミサイルの打ち合い」のように飛び交うのです。
このような唾には、大量のウイルスが含まれています。
 対策としては、過去に何回か書いていますが、
対面ではなく、斜め向かいで座ることでリスクが軽減できます。
もちろん、カウンター席ならば、さらにリスクが軽減されます。
 このようなことは、中高年の人は自然とできるでしょうが、
若者には、無理があります。
 年齢的に、濃厚な人間関係を求める年ごろなので、
食事の時に、4人掛けの席に4人で座って、会話に熱中すると、
段々と距離が詰まってきて、
相手の顔に「唾ミサイル」を大量に打ち込んでいるような状態になります。
 このような座り方では、4人ともフェイスシールドが必要です。
フェイスシールドを上手に使えば、飲酒も飲食も可能です。


































































































































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